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Vol.4 グローバルスタートアップの優位性(後編)

Vol.4 グローバルスタートアップの優位性(後編)

事例がないことをやるから価値が生まれ、ハードルが高いなら低くする仕組みを考えて後が続く状況を作り活性化させ和らげていくことがハタプロの役割の1つだとも思っています。

自由な考えで自分の道を突き進むことを考えた末、アメリカに渡りました。自由な考えで自分の道を突き進むことを考えた末、アメリカに渡りました。

平尾:僕自身、中学時代には日本の教育が自分に合わないと感じ、海外へ出ることを決めていました。「詰込み型」の教育が自分のアイデンティティを否定されているような気がして、自由な考えで自分の道を突き進むことを考えた末、アメリカに渡りました。

アメリカで学び生活したことで、視野が広がり自由な発想が当たり前になりました。
会社を立ち上げるにあたり、日本とかアメリカとか関係なく、地球を相手にしたグローバルスタートアップは必然になっていました。

伊澤:確かに「詰込み型」の日本教育は、天才が生まれにくい環境だと思います。
私自身、学生時代はボクシングに身を投じていて、勉強よりも課外活動の経験が自分を形成しました。
イノベーターを産み出すという点では改善すべきポイントが多いですね。

平尾:個人の考え方とか人格形成は経験で培うと思うので、世界という広い場所へ積極的に出て視野を広げるのはとても大切です。
イノベーションは多くの経験と失敗から産み出されます。

事例がないことをやるから価値が生まれ、ハードルが高いなら低くする仕組みを考えて後が続く状況を作り活性化させ和らげていくことがハタプロの役割の1つだとも思っています。事例がないことをやるから価値が生まれ、ハードルが高いなら低くする仕組みを考えて後が続く状況を作り活性化させ和らげていくことがハタプロの役割の1つだとも思っています。

伊澤:私が台湾を選んだのはとてもシンプルで、24歳ぐらいのまだまだ戦略的に物事を考えてはいない時、日本だけではなく世界でやったほうが良いかな?という考えの中、グーグルが拠点を台湾に持つなど、R&Dの聖地として台湾の注目度が高まっているのを知り興味を持ちました。まずは行ってみようと、なんと初めての海外渡航でした。
なにも知らずに訪れた台湾は親日家が多く、文化も似ているようで、日本人と相性がとても良いという感想でした。

また、ハタプロとして台湾を選ぶ理由の1つに当然ながらコスト面があります。
コストが安く済むと一言で言えばそうですが、具体的にはR&Dやオプション開発など、お客様のニーズにフレキシブルに対応できることが魅力です。
国内で同様の事をしようものなら、費用が多く発生してしまうので、単価に乗せることになるか、「やらない」という選択肢が生まれます。

平尾:なるほど。確かに「融通が利く」というのは逆手に取るとそれだけ負担が大きくなるわけで、実現するためのコスト負担を減らすことが顧客をつかむことにつながりますね。

伊澤:これは経験の末に知ったことです。
特に考えてから行動したのではなく、とにかく動いた結果で得た大きな経験です。
事例がないことをやるから価値が生まれ、ハードルが高いなら低くする仕組みを考えて後が続く状況を作り活性化させ和らげていくことがハタプロの役割の1つだとも思っています。
怖いもの知らずというか、フットワークが直観で稼働しているところから、これは若い経営者の強みかもしれません。

平尾:若い経営者や今から目指している人には直観に従い動く中で、海外を視野に入れておいたほうが良いですね。
失敗も成功もなにもなく、経験を積むことほど大きな価値はないですからね。

起業家≒アスリート

起業家というのはアスリートに似ていると思います。起業家というのはアスリートに似ていると思います。

伊澤:起業家というのはアスリートに似ていると思います。
私自身、ボクシングに打ち込んでいた経験がありますが、その時の感覚と今とあまり変わりません。

アスリートに「なぜ、金メダルが欲しいのですか?」ってあたりまえ過ぎて聞かないですよね? 世界一強く、速くなるために練習を積み重ねるのですから。

少年野球を始めたら「大リーガーになって世界一になる」という考えは持つべきで、それを否定するのではなく、応援してあげるべきです。

私は「世界一を目指す」と言われると応援したくなります。

これが人を巻き込む1つの方法です。
一生懸命恥ずかしがらずに信念持ってがんばることはかっこいいことです。

平尾:今、私がこうやって夢に向かって歩めるのは多くの人の応援があるからです。
応援をいかに集めるかというのは起業家にとってとても大切です。

伊澤:金メダルの価値って人それぞれなので、自分が1番だと思うことへ進むべきです。
グローバルスタートアップはその可能性を広げてくれると思います。

応援したくなるような人とは?

平尾:ソフトバンク時代は、この大風呂敷への批判は多かったです。
「あいつは口だけだ」とか陰口たたかれましたね(笑)
批判するにしても、遠くから弓矢使って攻めるのではなく、目の前で言ってほしいですね。
弓矢を打ってきた人も結果出せばまったく変わりますけど。

そんな中、私の夢を真剣に受け止めてくれる人がいました。
松本徹三さんという方です。
当時上司だった松本さんは、私を育てるべく様々な課題を出してきました。

「この大学教授の生涯をかけた論文300ページをパワーポイント6ページにまとめろ」
など、試されていることが良く分かる課題という名の試練を頂きました。

その後、松本さんと会社を立ち上げることになりました。
そしてある日「両親に会いたい」ということになり、実家の福井に2人で行きました。
面談後、「あのご両親ならお前を信用できる」と言われたのを鮮明に覚えています。

お互いの得意と苦手が上手く噛み合うバランスを理解し合って分け合えるパートナー選びが重要だと思います。お互いの得意と苦手が上手く噛み合うバランスを理解し合って分け合えるパートナー選びが重要だと思います。

伊澤:すごいですね。お見合いだ。

平尾:次の日に両親が私に対して「お前の親は死んだと思え。あの人に命をかけてお仕えしろ」と言い出しました(笑)

伊澤:普通じゃないな、平尾さんのご両親(笑)。

平尾:任侠の世界ですよね。
でも、それほど僕を信用して期待してくれているってことがわかりました。
事業パートナーって結婚みたいなものです。
結果、立ち上げた会社は倒産しましたが、貴重な経験ができたことを誇りに思っています。

伊澤:同じ能力を持っているパートナー同士だと結局1人分の力に2人分の時間を使うだけです。お互いの得意と苦手が上手く噛み合うバランスを理解し合って分け合えるパートナー選びが重要だと思います。
事業パートナーは結婚と同じってすごく理解できます。

IoTプラットフォーム「avenue」構想既存と新規のテクノロジートレンドを読み取り、それらを事業転換する為のコーディネターであり、グローバルに新事業を創出する為の自社で独自のIoTプラットフォーム「avenue」

平尾:私が考えているIoTプラットフォーム構想「avenue」では、インターンシップを導入したいですね。
とにかく、働いてみてから入社を考えるというスキームを当たり前にしたいです。

インターンシップの中で新たな可能性に気づけるようにしたり、雇用する側や出会った人々が応援したくなる人材を発掘できたら最高です。

伊澤:応援したくなるような人は自分の夢をしっかりと話すべきですね。

平尾:伊澤さんの今の夢というか目標はありますか?
ハタプロとしての今後の事業展開など教えてください。

伊澤:今後は、自分たちがメーカーとして製品を提供していきたいと思っています。
今、ガリバーとの連携で中古車市場向けのデバイスを提供しています。

中古車最大手のガリバーのアクセラレータにハタプロのIoTデバイスが採択

中古車最大手のガリバーのアクセラレータにハタプロのIoTデバイスが採択

自動車×IoTって世の中のメディアなどでは新車への搭載が取り上げられますが、私は中古車のほうが魅力的な市場だと思います。
既存の車に適応させるほうがすぐに稼働できることで、IoTの魅力でもあるデータ蓄積を即始められます。
とにかくすぐに使ってもらい、データを集めることで次につなげる。
データ自体が1つのビジネスになる。
今後、Planetwayには通信環境とデータアナリティクスの面で協力してもらいたいです。

平尾:はい。是非やりましょう。

伊澤:引き続き、いろいろと情報交換しながら具体的な案件を進めていきましょう。

平尾:よろしくお願いします。本日はありがとうございました。

引き続き、いろいろと情報交換しながら具体的な案件を進めていきましょう。

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伊澤 諒太(いざわ りょうた)

伊澤 諒太(いざわ りょうた)

2010年に株式会社ハタプロを創業。 米国シリコンバレー発のベンチャー企業Evernoteの初代アンバサダーを務める傍、ITとモノづくりを融合させた新しい時代のキャリア教育や起業家教育を推進。 2012年にアジアの戦略拠点としてハタプロ台湾支部設立。 台湾政府の経済産業省や工業技術研究院が推進するIoT・ハードウェア起業家教育事業のInternational Partnerに選抜される。 現在は事業で培った日本と台湾のアセットを活かしグローバルメイカーとして様々なIoTプロダクトを開発中。

平尾 憲映(ひらお のりあき)

平尾 憲映(ひらお のりあき)

2008年米カリフォルニア州立大ノースリッジ校卒業後、ソフトバンクモバイル㈱に入社。孫正義氏、松本徹三氏との出会いから新規事業創設に従事。サーコムジャパン㈱を経て14年2月、㈱ワイヤレスゲート新事業イノベーション室長、現Planetway Corp.代表取締役CEO/ファウンダー。

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    2015年12月4日に行われた「IoTイニシアティブ2015」にて講演した際の詳細資料データになります。

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